フォレイジング(foraging)とは探餌・採食行動のことで、環境エンリッチメントのひとつとして重要なものです。
野生の鳥達の生活では多くの時間をこのフォレイジングのために費やします。一方家庭の鳥達の食事は決まった量を決まった容器で与えられ、そこから食べるだけといった形が多く、あっという間に終わってしまいますし、食べるものを「探す、見つける、破壊する(つつく、掘る、囓るなど)、食べる、隠す」などの一連の食にまつわる活動はほとんどないと言えます。これら行動にはワクワク・ドキドキといった期待感が伴う楽しい時間でもあります。こういった活動の機会があまりない家庭の鳥たちは退屈な時間が多くなり、発情過多や毛引きなどといった困った行動に発展しやすいのです。
フォレイジングを鳥たちの生活のいろいろな場面に取り入れることにより、充実した毎日の実現を目指しましょう。
さまざまなフォレイジング例
最初から難しいものにしてしまうと、鳥さんが諦めてしまったり、いつもと違う様子に怖がったりしてしまうかもしれません。易しいものから始め、たくさんヒントを出し、お手伝いをし、励ましながら進めましょう。
無事に食べ物を取り出すことができると、それが自信となりさらにステップアップしたものに挑戦できます。
例えば、このあと最初にご紹介する紙包みフォレイジングですが、まったく初めての鳥さんの場合、以下のようなステップで進める事をお勧めします。
実例紹介:手作り
手作りフォレイジングトイによく使う素材は、紙皿、コーヒーフィルター(無漂白)、薬包紙、紙ストロー、紙紐、お花紙などです。
* 鳥に与える時は、飲み込んだりしていないか、危ない遊び方をしていないかなど必ず確認するようにしましょう
組み合わせて作ったものの例
紙皿、お花紙、紙コップ、紙紐など
紙皿、お花紙、紙コップ、紙紐など