【大切!】
ZOOM等オンラインクラスで気をつけたいこと
鳥さん達は普段と違うことに敏感です。
普段はないパソコンやタブレットの存在、そこから聞こえてくる人や鳥の声、画面に映る知らない人や鳥の姿に、すっかり落ち着きを失くしてしまいます。興奮が高まり攻撃的になる子や不安で遠く離れて様子を見ている子もいます。
練習することで、まったく気にせず普段通りに動けるようになるのですが、特に最初の数回はそうなりがちです。クラス中でも、鳥さんの様子がおかしい場合には、遠慮なくお申し出ください。
その場でできるお勧めの対策、ふだんからできるお勧めの練習をご紹介します
その場でできる対策
①画面からの音に反応していると思われる場合
イヤフォンを使うこと。PC からの音が鳥さんには聞こえなくなるので、それだけでも落ち着けるでしょう。
②映像やPC そのものに反応していると思われる場合
私のほうでできることは鳥さんにスポットが当たらない(単独映しをしない)ようにすることです。
ご自宅ではPC やキーボードに布をかけていただいたりしています。布をかけてしまうとクラスの様子が見られないという方は、スマホと2 台でお入りください。
(2 台で入られる場合は、ハウリングトラブルを避けるために片方のマイクは接続しないでください)
また、内蔵カメラではなく、外部カメラ(安価で性能が良いものがあります)を接続し、PC 本体とは少し離れたところでトレーニングをするのも良いと思います。
③誰もいないのに話す飼い主を怪しんでいると思われる場合
普段からできる練習はありますが、その場でどうしてもという場合にはお話ではなくチャットに書き込んでいただく形でも大丈夫です。
ZOOMクラス中のおすすめ
鳥さん達は常に学習しています。
私達がトレーニングしていないと思っている時もなにか学習はしているのです。
例えば、クラス中実技練習をしている時、人が練習に(鳥さんに)集中している時は問題ないのですが、注意が逸れるとどうなるでしょう。
クラス中であれば、練習をやめて講師と話をしている時などです。
鳥さんは練習が終わったとは思っていないかもしれません。
それまで練習していたのと同じ環境-例えば止まり木があって、おやつ皿や容器があって、人はクリッカーを手に持っていて-であれば、環境が鳥に「何かしなくちゃ」と話しかけることになります。
つまりそれ以前にしていた通りに「こうかな?」「あれ?反応ないな」「じゃあ、これをやってみよう!」「あれ?これも違うのか?」と、いろいろな行動をすると思います。
環境が同じだと、鳥さんにとっては「まだ練習は続いているから動いてね」という意味になるのです。
それまで強化を受けていた行動に強化がストップするとなにがおきるでしょう?
「消去」という状態になり、鳥さんはイライラしたり、混乱したり、がっかりしたりするでしょう。「こんなにいろいろ頑張っているのに、飼い主反応してくれない」となり、その行動をしなくなってしまうかもしれません。
またアドバイスや話に集中してしまい、鳥さんから気が逸れている時に、鳥さんが良い行動をしても良いタイミングで強化してあげられません。せっかくの良い行動を強化しそこねてしまうのです。これでは、せっかくのトレーニングの機会が人にも鳥にも残念な結果になってしまいます。
こうした事態を避けるため、鳥さんに集中できない時は、環境を変えることをお勧めします。
おやつ皿、止まり木、クリッカーなどを片付ける、強化システムで練習してるのであれば人がレディポジションと誤解されないような姿勢になることも有効です。